
新鋭のスイス人作家が執筆したミステリー小説「ハリークバート事件」を読んだ感想を記載させて頂きます。
最初から読もうと意気込んで狙いをつけて読み始めた本ではなく、何となく図書館で棚にあったので手にとってみました。
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賞を取ったり話題になったりしたものだけでなく、読んでみると意外と面白かったという本が今まで幾つかあったという経験をしています。
そのため、様々な本を読む中で、たまに衝動的に手にとった本を読むようにしています。
自分の本に囲まれたライフスタイルでの本の読み方として、少しでも気になったものを片っ端から借りてみて、最初の数ページを読んでみて面白かったら読了するというスタイルをとっています。
そこで、重要になるのがページ数を気にしないで読める面白さか、読みやすさという2点なのですが、「ハリークバート事件」はかなり読みやすく、そこそこ面白いという印象でした。
読み進めるうちに、そこそこ面白いの部分がかなり面白いという印象に変わったので、読了しました。
日本ではそれほど話題になっていませんが、ヨーロッパではベストセラーになっているらしく、書評にもニューヨークタイムズなどが寄せ書きしていました。
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「ハリークバート事件」は最初から登場人物も絞られていて、主人公とハリークバートの2人の関係から始りまるので、難しくなく読み進められます。
アメリカのオーロラという町で失踪した15歳の少女が、ハリークバートという作家の庭から白骨として出てきます。
ハリークバートの友人であり、弟子でもある主人公が犯人を絞っていくという物語です。
徐々に、容疑者などの登場人物も増えてきて、謎も少しづつ増えてきます。
勘の良い方であれば何となく気づく箇所も多いので、展開としてはもの凄く面白いという訳ではありませんが、徐々に関わってくる人間の数の増えてくるので、先が気になる本でした。
また、本を読みながら小説を題材としている内容でもあるので、何か入れ子の世界に入っていくような感覚になります。
本を幾つか読んでいると、著者の実生活を垣間見れるような記述が出てくることも多々あります。
図書館のことや編集者との関係などを描いている小説も少なくありませんが、この小説も小説家の悩みや葛藤なども題材として記述されています。
上下巻に分かれていて冊子の厚さもそこそこありますが、スラスラ読めてしまうので、時間を忘れてのめり込めます。
気になった方は、「ハリークバート事件」を読んでみてはいかがでしょうか。
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