
動物は、あなたに従うだけのカワイイ人形ではありません。
犬や猫にも、ちゃんと感情があるということはご存知ですよね?
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動物を科学的に観察すると

犬や猫が何気なくしている行動にも理由があるのです。
このように、動物を科学的に観察し、その習性を明らかにしようとする学問を”行動学”と言います。
大昔の哲学者であるデカルトは、「動物には思考能力や心もない」と考えていました。
このデカルトって人は、犬や猫と触れ合ったことがなかったのでしょうか?
少しでも動物たちと触れあえば、「心を持った生き物」だと理解してもらえたと思うんですよね。
後に、すごい先生たちが行動学について素晴らしい業績を残してくださったおかげで、ペットのしつけに対する考え方も変わってきたのです。
しつけという都合のいい虐待

行動学の考えが広まるまでのしつけは、人間の一方的な決めつけによる暴力的なものでした。
ひょっとしたら、あなたはまだ間違った方法で犬をしつけていませんか?
やってはいけないしつけ方
- 飼い主の言うことを聞かなければ、できるようになるまで叩く。
- トイレに失敗したら、鼻をそこに押し当て叱り飛ばす。
私が子どもだった頃(1980年代)は、このようなしつけ方が当たり前のようにされていました。
大昔のように感じますが、未だにこのような考え方を持った飼い主さんが多いのも事実です。
しつけの仕方は変わっていく

時代ごとに、しつけの良し悪しは変化していきます。
人間の子育てなんて、まさにそんな感じではありませんか?
数年前まで良しとされていたものが悪になったり、もちろんその逆もあり、悪だったものが良しになることだってあります。
このように、新しい説は変わっていくのです。
ですが、その変化を学ぶ機会がない人たちは、自分がその時にやっていたことが未だに正しいと信じて疑うことがないのです。
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情報はドンドン更新していくべきである

学校の歴史だって、自分が学んだ頃からかなり変化がありました。
残念なことに、その学んだことを覚えていないので言われても「そーなんだー」しか言えませんが・・・。
仕事に関しても、どんどん学んでいかなければいけません。
資格を持っているからと言って学ぶことを止めてしまえば、資格を持っていない人間と同じレベルのようなものです。
自ら”学ぶ”、”学ばない”の姿勢で、親子間や夫婦間であっても価値観の違いは生じてきます。
この問題が顕著に現れるのが、祖父母が孫の面倒をみる時ではないのでしょうか。
好かれる努力より育てる努力

私は、犬と人間の子どものしつけは同じだと考えています。
今も”社会へ出た時に、社会の中で生きていけるように”という思いで育てています。
うちのワンコは一生ニートですけどね。
働く子育て世代の夫婦が増え、祖父母が孫の面倒を見る”孫育て”なんて言葉も作られました。
お祖父ちゃんお祖母ちゃんは、孫の面倒が見られると大喜び。
孫に「お祖父ちゃんお祖母ちゃんが好き」と言ってもらえるようにあらゆる努力をしようとします。
手っ取り早く、自分を好きになってもらうにはどうしたらいいか?
もうおわかりですよね。
欲しいと言われたものを、なんでも買い与えるのです。
これから、子どもを育てていかなくてはいけない親としては、こんなことをされたら大迷惑ですよね?
自分なりの子育て方針を持っているなら尚更です。
「都合よく好き勝手しておいて、あとはおまかせ」ってそりゃないわ~です。
先取りよりも学ぶべき時期と事柄が大事

まれに、「うちの子1歳で〇〇が出来るんですよ~」なんて教えてくれるお母様がいらっしゃるのですが、腹の中では「で?それがどーした」と思っています。
当然ながらこの台詞は口に出してませんからね。
確かに、早く覚えたり出来たりすることってすごいと思います。
お母さんと子どもさんも頑張ったんでしょうね。
未だに何も出来ないうちのおバカちゃん達を育てている私から見れば、尊敬レベルです。
だけどね、あなたの子が1歳で出来たことは、他の子は1日後に出来るかもしれないし数年後かもしれない。
根気よく教えていけば、大抵のことはできるようになるんですよ。(字を書いたり、掛け算を唱えることだってそうですよね)
そんな優秀な1歳さんが、”スプーンやフォークの使い方が下手くそ”だったり”遊びの順番待ちが出来ない”などの問題を抱えていたらどうしますか?
「学習」と「基本的生活」どちらを優先させるべきかを考えるのが先ですよね。
ちなみに行動学では、”その時を逃すと取り返しがつかなくなるある一定の時期”というのがあるらしいです。
それを”臨界期”といいます。
「鉄を鍛えるのは熱いうち」と昔からよく聞く言葉ですが、まさにピッタリとくる表現ではないでしょうか?
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