ハリネズミのジレンマの謎。針を立てる時は攻撃する時まもる時?

ハリネズミをモデルとして作られた寓話があることをご存知ですか?

インターネットで検索すると、こんな文章がでてくるかと思います。



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あなたに触れたい。だけどケガをさせてしまうかも



どんな内容なのか気になりますよね。では、引用したものを紹介しますね。

あるところに2つの山がありました。

一方にはオスのハリネズミ、もう一方にはメスのハリネズミが暮らしていました。

ある日2匹はたがいの存在を知りました。

恋に落ちた2匹は、近づこうとしましたが、たがいのハリが体に刺さってしまい、とても痛い思いをしました。

しかたがなく2匹は距離を置きましたが、少しでも近くにいたい2匹はふたたび近づきます。
けれど、近づくとハリが体にささってしまい傷つき、傷つけてしまうのです。

近づき、離れ、また近づき、また離れる。
そんなことを繰り替えして、ようやく2匹はハリがささらないちょうど良い距離をみつけました。

元はハリネズミではなくヤマアラシがモデルになっていて、タイトルも「ヤマアラシのジレンマ」でした。

これはドイツの哲学者ショーペンハウアー(ショウペンハウエル)が、「自己の自立」と「相手との一体感」という2つの欲求を寓話として表現したものです。

ある冬の寒い日、たくさんのヤマアラシたちが暖を求めて群がったが、互いのトゲによって刺されるので、離れざるを得なくなった。

しかし再び寒さが彼らを駆り立てて、同じことが起きた。

結局、何度も群れては離れを繰り返し、互いに多少の距離を保つのが最適であるのを発見した。

これと同様に、社会における必要に駆り立てられ、人間というヤマアラシを集まらせるが、多くのトゲや互いに性格の不一致によって不快を感じさせられる。

結局、交流において許容できるような最適の距離感を発見し、それがいわゆる礼儀作法やマナーである。

それを逸脱する者は、英語では「to keep their distance」(距離を保て)と乱暴に言われる。

この取り決めによって、初めて互いに暖を取る必要が適度に満たされ、互いの針で刺されることも無くなる。

とは言え、自らの内に暖かみを持つ人間は、人々の輪の外に居ることを好むであろう。そうすれば互いに針で突いたり突かれたりすることも無いのだから。

後に心理学者フロイトがこれを引用し、「紆余曲折の末、両者にとってちょうど良い距離に気付く」という肯定的な意味として使われるようになりました。

一般的に知られるようになったのは、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第4話のサブタイトル「Hedgehog’s Dilemma(ヘッジホッグジレンマ)」の影響らしいですよ。

第4話では「近づくことで感じる痛み 近づかなきゃ解らない温かみ・・・」がテーマとなっているようなのですが、「へぇ~~~。確かにそんなこと言ってたよね。昔過ぎて覚えてないわ。」な状況です。

ちなみに結構最近では、ふゆの仁子さんが書いた小説「梨園の貴公子~秋波~」や、おそ松さん」でカラ松が”ハリネズミのジレンマ”という言葉を使っています。

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ハリネズミはいつも針が立ってるの?



実際、ハリネズミもヤマアラシも、いつも針を立てているわけではありませんよね?

実際のヤマアラシは針のない頭部を寄せ合って体温を保ったり、睡眠をとったりしている。

と引用元のウィキメディアには書いてあります。

ハリネズミの背中には、約7000本もの針が生えているんですよ。

ハリネズミが針を立てている時は、恐怖や警戒心、不安を感じている時です。

気持ちをストレートに飼い主に伝えてくれるので、ハリネズミが感じていることがわかりやすくていいですね。

ハリネズミの針には、大人の針とこどもの針があるらしい



大人の針と子どもの針って・・・。

子ども向けの時計の歌のことではないですよ。

ハリネズミの背中に生えている針は、成長に合わせて少しづつ固くなるんですよ。

1歳半頃から大人の針へ生え変わりが始まるらしいのですが、うちのハリネズミちゃんの時には気づくことが出来ませんでした。

床材にはペットシートを使っているのですが、巣箱のなかには寝心地を良くするために牧草を入れているので気が付かなかったのかもしれませんね。

ただ、針の生え変わりに気が付かなかったということは、”体中の針が一気に抜けるということはない”ということですよね。

ハゲができるほど針が抜けている時は、皮膚病など何らかの病気の可能性があるので、速やかに動物病院で診てもらいましょう。

ハリネズミの筋肉は伸縮自在



いつもは亀の子たわしのような細長い形をしているハリネズミですが、危険を察知している時はウニのようにまんまるに丸まります。

ハリネズミの体には、”輪筋”というしなやかな筋肉が頭からお尻まで一周するようについているので、危険を感じた時に瞬時に丸くなることができるそうです。

ハリネズミは危険を察知すると、輪筋と頭やお尻の筋肉を縮め丸くなります。

丸くなる時には、両手両足は体の中にしまい込むようにしているんですよ。

この格好ってめちゃくちゃカワイイですよね~。

ちなみにこの輪筋は、縮める時に力を必要としないそうなんです。

なので、何時間でも丸くなっていることができるんですよ。

ハリネズミは、相手を傷つけない生き物



 

私は、このハリネズミのジレンマの寓話のように”ハリネズミの針が相手を傷つける”とは思っていません。

ハリネズミは、危険を感じた時に自分の身を守るために針を立て丸くなるのです。

決して、相手を傷つけたり攻撃するために針を立てるわけではありませんよね。

ハリネズミに針を立てさせるようなことをしなければ、誰も傷つくことはないのではないでしょうか。

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